優しい笑い
笑いには2種類あると思う。
①人をネタにして、本人を傷つけるもの
②誰も傷つけないもの
私は日本のバラエティにおける笑いが苦手だった。なぜなら、①のような人の容姿や体型、パーソナリティを否定して、笑いを取るものがあまりにも多いからだ。
一方、最近、友人がyoutuberとして動画を投稿していることを知った。内容は、「通話アプリで留学生のふりをして会話してみた」や「酔った状態で、TOEICのリスニングテストを何点取れるか」などなど。
誰も傷つけることなく、本気でふざけている様子が面白くて、心の底から笑ってしまった。どうでもいいことに真剣に取り組んでいる姿を見ることで、心がほっとするのだ。
また、時に笑いは人の命をも救う。
昨年、陣内友則の「セミの1週間」というネタを見て、自殺寸前の小学生が生きようと思えたというニュースが話題になった。このネタは、成虫になったが1週間で命を終えるセミと人間とのやりとりを描いた作品である。具体的には首を吊って自殺しようとしている陣内にセミが「セミは今日死ぬと分かっていても、最後まで生き抜くんや」などと話しかけるもの。笑いの中に、生きるヒントが隠されている。
私も、誰も傷つけない優しい笑いを届け、周りの人を笑顔にできる存在でいれたらいいなあ。